INTRODUCTION

ミステリー作家・櫛木理宇の最高傑作と謳われる同名小説を『孤狼の血』『凶悪』の白石和彌監督が映画化。
阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂など日本を代表する役者陣を携え、
息つく暇ない心理戦の応酬から目が離せない新たなマスターピースを生み出した。
一件の冤罪事件を巡り二転三転する真実、深まる謎――
誰も予測できないラストがあなたを待ち受ける。
阿部サダヲ×岡田健史×監督・白石和彌
誰もが翻弄される、
戦慄のサイコ・サスペンス

STORY

史上最悪連続殺人鬼からの依頼
それは一件の冤罪証明だった。
ある大学生・雅也のもとに届いた一通の手紙。
それは世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼・榛村からだった。
「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」。
過去に地元のパン屋で店主をしていた頃には信頼を寄せていた榛村の願いを聞き入れ、
事件を独自に調べ始めた雅也。
しかし、そこには想像を超える残酷な事件の真相があった―。

CAST

阿部サダヲ Sadawo Abe >
岡田健史 Kenshi Okada >
岩田剛典 Takanori Iwata >
中山美穂 Miho Nakayama >
宮﨑優 Yu Miyazaki >
阿部サダヲ Sadawo Abe
1970年4月23日生まれ、千葉県出身。92年より松尾スズキ主宰・大人計画に参加。同年に舞台「冬の皮」でデビュー。映画やドラマ、バンド「グループ魂」のボーカルとしても活動するなど、幅広く活躍している。07年に映画初主演を務めた『舞妓Haaaan!!!』(水田伸生監督)で第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、17年『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督)で第60回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。19年放送の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)では主人公の田畑政治を演じた。その他の主な映画出演作は『奇跡のリンゴ』(13/中村義洋監督)、『謝罪の王様』(13/水田伸生監督)、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(15/松尾スズキ監督)、『殿、利息でござる!』(16/中村義洋監督)、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(18/三木聡監督)、『MOTHER マザー』(20/大森立嗣監督)など。
COMMENT
俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。
白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。
岡田健史くんとのシーンは相当痺れました。
岡田健史 Kenshi Okada
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。18年、TVドラマ「中学聖日記」(TBS)で俳優デビュー。翌19年「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」(福岡放送)で初主演。20年には『弥生、三月-君を愛した30年-』(20/遊川和彦監督)でスクリーンデビューを果たすと、同年に公開された『望み』(20/堤幸彦監督)、『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』(20/深川栄洋監督)での演技が評価され第33回日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎新人賞を受賞。また第44回日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞。21年にはNHK大河ドラマ「青天を衝け」にも出演し、その熱演が話題を呼んだ。その他の主な映画出演作は『新解釈・三國志』(20/福田雄一監督)、『劇場版 奥様は、取り扱い注意』(21/佐藤東弥監督)、『そして、バトンは渡された』(21/前田哲監督)など。
COMMENT
こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。
きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。
勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。

さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。
“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。
作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです。
人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。
それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。
公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。
岩田剛典 Takanori Iwata
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。10年、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「Best Friend’s Girl」でデビュー。現在はEXILEと三代目J SOUL BROTHERSを兼任して活動中。俳優としては映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16/三木康一郎監督)で映画初主演を務め、第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人賞・俳優話題賞、第26回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。18年には初単独主演映画『去年の冬、きみと別れ』(瀧本智行監督)等で第31回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞を受賞。その他主な映画出演作は『AI崩壊』(20/入江悠監督)、『空に住む』(20/青山真治監督)、『新解釈・三國志』(20/福田雄一監督)、『名も無き世界のエンドロール』(21/佐藤祐市監督)など。今後の公開待機作は『ウェディング・ハイ』(22/大九明子監督)、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(6月17日公開/西谷弘監督)の他、Netflixオリジナルドラマ「金魚妻」など。
COMMENT
金山という役は、あまり多くは語らない役柄でもありましたので、感情を自分の中で明確にして臨みました。
白石監督、そして主演の阿部さんとは今作で初めてご一緒させていただき、岡田さんとは2度目の共演でしたが以前の作品では同じシーンがなかったので、一緒に芝居をさせていただいたのは初めてでした。短い期間でしたが、楽しい撮影現場でした。コロナ禍の影響で撮影が一年近く延期になってしまったり、その他さまざまな問題を乗り越えて、こうして無事完成した作品をお届けできること嬉しく思っています。
中山美穂 Miho Nakayama
1970年3月1日生まれ。85年に女優デビュー。同年歌手デビューも果たし、日本レコード大賞、ゴールデンアロー賞で最優秀新人賞を受賞するなど、歌手として絶大な人気を博す。主演映画『Love Letter』(95/岩井俊二監督)、『東京日和』(97/竹中直人監督)の演技が高い評価を得て数多くの賞を受賞。女優としても確固たる地位を築く。16年にはデビュー30年にして初舞台「魔術」に出演するなど幅広いジャンルで活躍している。近年の主出演作は、【ドラマ】「彼らを見ればわかること」(20/WOWOW)、「ザ・ハイスクールヒーローズ」(21/EX)、「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5」(21/TX)、【映画】『ラストレター』(20/岩井俊二監督)、「108~海馬五郎の復讐と冒険~」(19/松尾スズキ監督)、『愛唄-約束のナクヒト-』(18/川村泰祐監督)、『蝶の眠り』(17/チョン・ジェウン監督)、『ママレード・ボーイ』(18/廣木隆一監督)、【舞台】「『葵上』『弱法師』 -「近代能楽集」より-」など。
COMMENT
原作を読んで、これを如何に映像化するのだろうかと演じる前から期待が膨らみました。
内容とは裏腹に公開が楽しみです。
宮﨑優 Yu Miyazaki
2000年11月20日生まれ、三重県出身。19年にTVドラマ「高嶺と花」(CX)にて女優デビュー。以降、「俺のスカート、どこ行った?」(19/NTV)、「FLY! BOYS, FLY! 僕たち、CAはじめました」(19/KTV・CX)、「女子グルメバーガー部」(20/TX)、「お耳に合いましたら」(21/TX)、「真夜中にハロー!」(21/TX)などのTVドラマのほか、CMや舞台に活躍の場を広げている。その他に、映画『任侠学園』(19/木村ひさし監督)、『うみべの女の子』(21/ウエダアツシ監督)、舞台「水深ゼロメートルから」などに出演する今注目の若手俳優のひとり。
COMMENT
クランクアップした後。台本を見返すと何故かぽっかり穴が空いた様な不思議な気持ちになりました。こんな感覚は初めてだったので"灯里"という役は私にとってかけがえのない存在なのだと気付かされました。
白石組の一員として"灯里"として生きれた事を心から嬉しく思います。

皆さんと劇場でお会い出来るのを楽しみにしています!☺︎(灯里)

STAFF

監督|白石和彌Kazuya Shiraishi>
原作|櫛木理宇Riu Kushiki>
脚本|高田亮Ryo Takada>
音楽|大間々昂Takashi Ohmama>
撮影|池田直矢Naoya Ikeda>
美術|今村力Tsutomu Imamura>
美術|新田隆之Takayuki Nitta>
照明|舘野秀樹Hideki Tateno>
録音|浦田和治Tomoharu Urata>
編集|加藤ひとみHitomi Kato>
監督|白石和彌 Kazuya Shiraishi
1974年12月17日生まれ、北海道出身。95年に中村幻児監督主催の映像塾に参加。以後、若松孝二監督に師事し、行定勲監督や犬童一心監督などの作品にフリーの演出部として携わる。長編監督デビューとなった『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)は第14回釜山国際映画祭ほか海外映画祭に正式出品され注目を集めると、長編2作目となるノンフィクションベストセラーを映画化した『凶悪』(13)で、新藤兼人賞2013金賞をはじめ、第37回日本アカデミー賞優秀作品賞・脚本賞ほか各映画賞を席巻し一躍脚光を浴びる。16年には、現役警察官の有罪判決で世間を騒然とさせた稲葉事件をモチーフとした原作を映画化した『日本で一番悪い奴ら』やNetflixオリジナル作品『火花』、さらには日活ロマンポルノ45周年を記念し発足した「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」第3弾『牝猫たち』を監督。翌17年に公開された『彼女がその名を知らない鳥たち』はトロント国際映画祭に正式出品され、日本でも第39回ヨコハマ映画祭監督賞、第60回ブルーリボン賞監督賞を受賞。18年には代表作の一つとなった『孤狼の血』を始めとして『サニー/32』『止められるか、俺たちを』等で日本の映画賞を席巻。19年には『凪待ち』ほかで芸術選奨文部科学大臣新人賞映画部門を受賞するなど、日本映画界を牽引する映画監督のひとり。
Filmography ※日本公開年
『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(2010)
『凶悪』(2013)
『日本で一番悪い奴ら』(2016)
『牝猫たち』(2017)
『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)
『サニー/32』(2018)
『孤狼の血』(2018)
『止められるか、俺たちを』(2018)
『麻雀放浪記2020』(2019)
『凪待ち』(2019)
『ひとよ』(2019)
『孤狼の血 LEVEL2』(2021)
『死刑にいたる病』(2022年)
『仮面ライダー BLACK SUN』(2022年配信予定)
COMMENT
僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。
阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。
映画を観た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ち下さい。
いつかお仕事をと思っていた岩田さんに出ていただけたこと嬉しかったです。難しい役割を魂込めて演じてくださいました。またガッツリやりましょうと固く握手したのが忘れられません。岩田さんとは長い付き合いになりそうです。そして、憧れの中山さんを演出する日がくるなんて思いもしませんでした。カメラの中に立つと世界を一瞬にして映画にしてくれる存在感でした。衿子という役の奥深くに眠る仄暗い感情を見事に体現してくださいました。出て頂いてありがとうございます。
原作|櫛木理宇 Riu Kushiki
『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫刊)

1972年生まれ、新潟県出身。16年に映画化され現在もシリーズ刊行が続いている『ホーンテッド・キャンパス』(12/角川ホラー文庫)で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年に『赤と白』(13/集英社)で第25回小説すばる新人賞も受賞し注目を集める。櫛木理宇の最高傑作と謳われている本作『死刑にいたる病』は15年に刊行された『チェインドッグ』を改題し17年に文庫化された。
COMMENT
映画化のお話をいただいたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。
わたしの原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。
脚本|高田亮 Ryo Takada
1971年10月3日生まれ、東京都出身。 『婚前特急』(11)、『さよなら渓谷』(13)、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)、『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16)、『オーバー・フェンス』(16)、『武曲 MUKOKU』(17)、『猫は抱くもの』(18)、『まともじゃないのは君も一緒』(21)、『ボクたちはみんな大人になれなかった』(21)他
音楽|大間々昂 Takashi Ohmama
『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14)、『予告犯』(15)、『愚行録』(17)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『スマホを落としただけなのに』シリーズ(18,20)、『見えない目撃者』(19)、『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』(19)、『ひとよ』(19)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20)、『サイレント・トーキョー』(20)、『樹海村』(21)、『浅草キッド』(21)他
撮影|池田直矢 Naoya Ikeda
1980年9月13日生まれ。
『がじまる食堂の恋』(14)、『泣き虫ピエロの結婚式』(16)、『わさび』(17)、『桃とキジ』(17)、『春の佳き日』(18)、『レオン』(18)、『化け物と女』(18)、『岬の兄妹』(19)、『パラダイス・ネクスト』(19)、『ソワレ』(20)、『そこにいた男』(20)、『完全なる飼育 etude』(20)、『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(21)、『裏アカ』(21)、連続ドラマW東野圭吾「さまよう刃」(21)、「オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ」、『さがす』(22)他
美術|今村力 Tsutomu Imamura
1943 年生まれ、横浜市出身。
『野獣死すべし』(80)、『誘拐報道』(82)、『里見八犬伝』(83)、『夜叉』(85)、『それから』(85)、『キッチン』(89)、『女がいちばん似合う職業』(90)、『いつかギラギラする日』(92)、『月はどっちに出ている』(93)、『鉄と鉛 STEEL&LEAD』(97)、『人間失格』(10)、『源氏物語 千年の謎』(11)、ほか『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)以降の白石和彌監督全劇場公開作品
美術|新田隆之 Takayuki Nitta
『チキン・ハート』(02)、『黄泉がえり』(03)、『ドッペルゲンガー』(03)、『赤い月』(04)、『この胸いっぱいの愛を』(05)、『いけちゃんとぼく』(09)、『岳 -ガク-』(11)、『ロボジー』(12)、『ぱいかじ南海作戦』(12)、『潔く柔く』(13)、『殿、利息でござる!』(16)、『オケ老人!』(16)、『嘘八百』シリーズ(18,20)、『銃』(18)、『ねことじいちゃん』(19)、『アンダードッグ前編/後編』(20)、『無頼』(20)他
照明|舘野秀樹 Hideki Tateno
1969 年⽣まれ、神奈川県出身。
『七人の弔』(05)、『ゲルマニウムの夜』(05)、『魂萌え!』(07)、『パーク アンド ラブホテル』(08)、『昴-スバル-』(09)、『MW-ムウ-』(09)、『君に届け』(10)、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(10)、『はやぶさ HAYABUSA』(11)、『呪怨 終わりの始まり』(14)、『ママは⽇本へ嫁に⾏っちゃダメと⾔うけれど』(17)、『サムライマラソン』(19)、『ソワレ』(20)、『完全なる飼育etude』(20)、『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』(21)、『裏アカ』(21)他
録音|浦田和治 Tomoharu Urata
1949年生まれ、北海道出身。
『ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR』(76)、『追悼のざわめき』(88)、『遙かなる甲子園』(90)、『我が人生最悪の時』(94)、『20世紀ノスタルジア』(97)、『白痴』(99)、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)、『ノルウェイの森』(10)、『ミロクローゼ』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)、『幼な子われらに生まれ』(17)、『Red』(20)、ほか『ロストパラダイス・イン・トーキョー』以降の白石和彌監督全作品
編集|加藤ひとみ Hitomi Kato
1980年生まれ、愛知県出身。
『アブラクサスの祭』(10)、『しあわせのパン』(12)、『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14)、『のぞきめ』(16)、『少女』(16)、『わさび』(17)、『幼な子われらに生まれ』(17)、『ねことじいちゃん』(19)、『チア男子!!』(19)、『Red』(20)、『ソワレ』(20)ほか『ロストパラダイス・イン・トーキョー』以降の白石和彌監督全劇場公開作品